香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2007年05月01日

『こどもの日』には柏餅

毎度、え~丸です。
ゴールデンウィークも前半(ず~と休みのところもありますが)が終わりました。
と、云う訳で、もうすぐ『こどもの日』です。
『こどもの日』にはなぜ柏餅を食べるのでしょうか?調べてみました。

そもそも柏餅というものが登場したのは、徳川幕府十代将軍家治の頃の1760年頃らしいです。しかも、中国から伝えられた物ではなく日本で出来たお菓子だそうです。
こういった古くからある縁起物は大体中国からだと思っていましたが驚きです。
因みに、ちまきは中国からで端午の節句と共に奈良時代ごろには伝わっていたようです。

当時の端午の節句は季節の変わり目(端午の日)に病気や災いから避ける為に魔よけ、厄除けとして菖蒲や蓬を軒にさしたり、風呂に入れたり、お酒に入れて飲んだりする行事でした。
しかし時代も流れそういう行事も廃れかけた頃、武士の時代に武芸を重んじる考えの『尚武』と『菖蒲』をかけてまた盛んに行われるようになり、世継ぎの男の子が生まれれば祝う行事になり、男の子の成長を祝う行事になり、と時代ごとに変化し最初は魔よけ、厄除けの行事が子供の誕生、成長も祝う行事になっていったものと考えられます。

さて本題の『こどもの日』に柏餅をなぜ食べるか?ですが、上記をふまえまして、柏の葉は新芽が出てから古い葉が落ちるというところから、子供が生まれるまで親は死なない、家系が途絶えないという縁起に結び付け、武士の時代での端午の節句にふさわしいと思われる柏の葉を使ったお菓子を作りみんなでお祝いしたのが始まりじゃないでしょうか。

[え~丸]

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