香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2008年10月28日

味覚の行方17

秋に入ってまいりました。秋の商品もいろいろ出てきていますが、栗はどうなのでしょうか?思えばこの味覚の行方の始まりは、草食動物がただひたすら来る日も来る日も草を食べ続けるように、人間にも本能的な食物、つまり毎日来る日も来る日も食べ続けてもいやにならない食べ物があるのではないかということからでした。
この疑問を解決できたのはハイキングに行ったときのある出来事でした。ハイキングに行ったのに、そこで見つけたワラビを取るのに夢中になってしまったことです。別に好きでもないワラビなのに、それを見つけたときのあのわくわく感が起るのはなぜなのか。この行為というものが人間の本能的行為なのではないかと直感した時、疑問の糸口がみつかりました。それを実証するのは、秋の行楽の定番、「***狩り」というやつです。みかん狩り、ぶどう狩りなど、おそらく衰えることはないでしょう。何かを見つけて取るという行為は人間の本能的行為なのですから。
この人間の本能的行為から、人間の本能的食物は木の実、フルーツだと結論付けました。その中でも日本人にもっとも古くからお付き合いのある栗が、日本人の本能的食物だとの結論に達したのを皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?栗が本能的食物であるので、栗の風味はおそらく毎日食しても飽きがくることはないでしょう。
栗が本能的食物である証拠がもうひとつあります。トゲです。動物、植物は天敵から身を守るため進化していきます。本能的食物である栗を食する人間という天敵から身を守るためにトゲができたのだと私は思います。

[やっとかめ]

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