香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2010年07月13日

雨あがり

梅雨の合い間に、子供が補助輪をとった自転車を練習するとの事で、
歩道のある公園へ出かけた。

雨がやんだばかりの公園なので、歩道を外れ芝生に入ると、
水を含んだスポンジのように水がシミ出てくる。
午後になり温度が上昇し、子供の自転車を押してると、やたらと暑かった。
芝生のほうからは、水分が蒸発しているのか、独特の臭いと、下から蒸されているような暑さがあった。
 その臭い状況から、高校時代の部活、野球の練習を思い出した。
夏の雨上がりの練習は、土から蒸発してくる暑さと、ムッとするような、土、草の独特の臭いであまり好きではなかった。
それは、自分にとっては練習がきつかったため、そのようにインプットされていたのかもしれない。つらくなかったら、良い香りとなっていたかもしれない。
 子供の自転車練習中の暑さと独特の臭いで、高校時代が結びついてくるとは、ちょっと不思議な感じがした。
 そんな中、子供は必死に練習したせいか、なんとか自転車に乗れるようになってくれた。
子供も大人になって、今と同じ環境を体験した時、自転車を練習したなと、ふと思い出すのかな。それは、良い思い出だったらいいな。
 
[カブクワ]

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