香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2015年03月10日

春の訪れ

今年は各地で大雪が降り、大変寒い冬でした。けれどもだんだんと太陽が昇る時間が早くなり、道端には早春の花が咲き始めましたね。我ら橋本工場の近くの空き地にも、菜の花が一斉に咲き乱れ、黄色い絨毯が広がっています。

さて、この時期春の訪れを告げる香りといえば、梅の花の香り。赤、白、淡い桃色など、色とりどりに咲き誇る姿はとてもかわいらしいですよね。
実は、梅の花は品種によって、色だけでなく香りも少しずつ違うことはご存知でしょうか。
粉おしろいのようなパウダリーで華やかな香りや、シナモンのようなスパイシーな香りなど、花によって個性豊かな香りを楽しむことができます。

全国各地にある梅の名所ですが、有名なのは京都の北野天満宮や大阪天満宮、福岡の太宰府天満宮など、菅原道真を祀った天満宮が挙げられます。調べてみると、道真は幼い頃から梅の香りが大好きで、なんと5歳のころから梅の花をモチーフにした和歌を詠んでいたそうです。まさに神の童ですね。

あたたかくなってきた今日この頃、ぜひお近くの梅の名所に足を運び、ささやかな春の香りをお楽しみください。

[猩々]

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