香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2015年11月24日

味覚の行方34

少し前に産院で赤ちゃんを取り違えられた父何とかという映画がTV放映されていた。あまりにイライラしたのでチャンネルを変えてしまった。何をうじうじ、ぐちゅぐちゅ考えこんでいるんだろうとイライラしてしまった。そんなの「おまえは本当はあっちの子で、あっちの子がこっちの子だったんだって。」と素直に事実を受け止めればいいだけのこと。子供は子供で「俺って、おとうとかあが2人いるんだぜ。お年玉が倍でええやろう。」って言う子どもだったら、さらにいい。普通では体験できない、降りかかったこれほどのネタをうじうじ、ジメジメと考え込むとは。
 前々から思っていたことですが、人間の悲劇は考える脳をもってしまったことだと思います。考える脳をもってしまったばっかりに、うじうじ、くどくど意味など考えてしまう。意味なんてどうでもいい。子供の頃、「動物には天敵がいるのに人間にはいないのか?」と思ったことがあるが、間違いなく人間の天敵は「考える脳」です。この考える脳という天敵から身を守るには考えないことです。考えればこの考える脳という天敵にやられてしまい、自滅してしまうでしょう。これがいくつも結集されれば・・・という過去の歴史からなんら変わっていない悲劇になるでしょう。
 今あるものに無心で一生懸命生きる。それでいいんではないでしょうか。これでいいのかなんて、考える必要はないと思います。ペットの犬が、「俺はこのままでいいんだろうか」なんて考えているでしょうか。紙袋の音をたてれば、しっぽを振って目をぎらぎらさせてこちらを向く。目の前のものに一生懸命。
ハイキングに行ったときに見た大きな蜘蛛の巣。そこのど真ん中で、獲物がかかるのを一日中ひたすらじっとしているクモ。そのクモが「俺ってこれでいいんだろうか?」って考えるでしょうか。そんなことは考えずに、動物はひたすら一生懸命に生きています。
他の動物と同じように、うじうじ意味など考えず、無心に一生懸命に生きる。考える脳という人間の天敵から身を守るには、こうすべきです。
 [やっとかめ]

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