香り屋日記

ホーム > 香り屋日記 > 「逆チョコ」について

香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2009年02月24日

「逆チョコ」について

今年も恒例のチョコレートの祭典・バレンタインデーがやってきました。皆さんの戦果?は如何だったでしょうか?
この原稿を書いている今はまだ2/14以前ですので、内容が少し前後する事をご了承下さい。
今年は「逆チョコ」が話題のようです。今までの日本独自の風習にとらわれる事なく、海外の風習のように男性から女性にプレゼントを贈るというものを取り入れようというもので、それに因んだアイデア商品も出ています。
ある製菓メーカーによるとリサーチによると、女性の約9割がバレンタインデーには「男性からチョコを貰ってみたい」、男性の8割以上が前述の海外の風習に対して肯定的な意見だったという結果から、「逆チョコ」というキーワードが出てきたんでしょうね。
私も、どちらかといえば賛成派です。記憶をたどれば、特に学生の頃においては2/14のチョコの威力は絶大で、貰えるか貰えないかで天と地ほどの気持の差が出たように思います。今の男子学生さん達も、そんなモンなんでしょうか?
そのスリルがたまらん・・・という方もいるかも知れませんが、女性→男性という形にとらわれず「大切に人にチョコレートを贈る」というお互いに「贈る側」になれば、バレンタインデーに肩を落として家に帰るという事態は回避もできますし、誰もが精神的にも健康な1日を過ごせるのではないかと・・・(笑)。
数年前からは「自分チョコ」という風習もありますし、この「逆チョコ」を合わせれば殆どの人がチョコレートを口にする日となるでしょう。
チョコレートの市場は拡大しますし、この不景気の中大いに盛り上がるのは喜ばしい事です。
チョコレートに使用される香料は主にバニラ香料ですが、香り屋の立場からすると・・・出来ればカラー系のチョコレートも増える事が嬉しいです。それに合わせた色んな品種のフレーバーの需要が増えますから(笑)箱の中のチョコのカラーの多さが、気持ちの強さを表すとか・・・そういう風習できませんかねぇ。

で、今年の自分自身はどうするか?ヘタレな私は、先陣を切って「逆義理チョコ」を配る勇気も無いので、こっそり妻に1つ贈ってみて、その反応で来年考えてみたいと思います。

[Kaoryyman]

PageTop