香り屋日記

ホーム > 香り屋日記 > アラック

香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2013年03月12日

アラック

皆さん、アラックと言うお酒をご存知でしょうか?
僕が以前に飲んだのは東南アジアに行った友人のお土産で椰子の花の樹液と米を発酵させたものの蒸留酒でほのかにココナツ風味のある口当たりのいいお酒でした。
美味しかったので友人に機会があればまたヨロシク♪と軽い気持ちで頼んでいたら
今度は何故か中東に行ったお土産に持ってきてくれました。
“東南アジアの酒をなんで中東で買ってくるね~ん!”とツッコミつつ調べてみたら・・・
ごめんなさい、勉強不足でした。
アラック(araq)はアラビア語源であちらが大元なんですね。(諸説あり)
アラックは元々、ナツメヤシやブドウなんかを発酵させたものを蒸留したもので
イスラム教やイスラム文化の伝播と一緒に製法が広まっていって各地で独自の地酒になったもののようでその他、サトウキビ、家畜乳由来のものもあるようです。
お酒に歴史と文化ありですね。φ(゚Д゚ )
さて、いただいた中東のアラックですが飲んでみるとマスカットとイチジクの混じったような不思議なフルーティー感があり、ちょっと癖がありますが口当たりがいいので飲みやすいといえば飲みやすいです。水割りにすると真っ白に濁ってまるでカルピスのようです。
問題は口当たりのよさに反して(?)アルコール度数が高いので飲み過ぎるとひっくり返ります。皆さんお酒の飲みすぎには注意しましょう。^^

[マンボウ]

PageTop