香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2006年04月25日

妙な癖

初めまして、マンボウと申します。私もフルーティと同じく入社2年にも満たない新米です。
その為、まだまだ勉強不足でこれと言ってためになるようなネタも無いので入社後についた他人から見ると妙な癖と仕事中の失敗談を少しお話します。

その癖と言うのは、初対面のお菓子や新鮮な果物は口にする前に先ず鼻に行って匂いを嗅いでしまうという事です。この癖は香り関係の仕事をしている人なら珍しくないと思うのですが、やはり他所から見れば変に見えるのでしょうね。この頃はその癖が普段でも出るようになり、知人がお茶当てを差し出しつつ
「匂い嗅ぐほど心配しなくても変なクスリ入ってないぞ~(笑)」
と茶化され、ハッとする毎日です。
とはいえ分かっていてもやめられる筈も無く、最近では開き直って匂いを嗅ぎ頭の中で“天然果肉入りって表示だけど匂いは合成っぽいなぁ”などと不届きな事を考えています。

失敗談もやはり匂い関係の話で、この仕事の天敵って皆さんは何だと思います?
発酵臭などの悪臭?いえいえそんな悪臭も使い様によっては重要な隠し味(臭?)
と言うより良い香りも過ぎれば総て悪臭になるので、天敵でなくむしろ商売道具です。
答えは風邪です。軽い風邪なら問題は無いのですが、本格的に風邪をひくと鼻が通っていても匂いが全く分からなくなり風邪が治った後もそれが2、3日続く訳です。
私も先日そのような状態になり酷い目に遭いました。ある程度は分析機器などの力で目的の匂いに近づける事はできるのですが、最後はやっぱり人間の鼻なんです。
皆さんもくれぐれも風邪に気をつけましょう。匂いが無いと食べ物の美味しさも半減しますので・・・
その事を肝に銘じ、今日も匂いがわかる事に感謝しつつ食べ物の匂いを確かめてから食べる私でした。

[マンボウ]

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