香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2006年07月05日
自然がつくりだすかおり
はじめてこのコーナーを担当いたします。私の話がお気にいりますかどうかやや不安でありますがよろしくおつきあいください。
仕事でのかおりについてということですがここでは普段の生活において私が感じているかおりについてお話したいと思います。とくに印象に残っている5~6月の早朝におけるかおりについてのお話です。大きな木々や森のそばを歩いているとそのかおりを感じます。
それは長い寒さをようやく越え、植物たちが新しい芽を吹き出し、日の出が一日一日早くなっているまだ葉が若い緑色をしている時期での、とくに新緑を少し過ぎた頃の清々しい緑のかおりはなんともいえない自然のちからを感じるかおりです。場所にもよりますが5時から5時30分頃の18℃か19℃あたりがそのかおりを非常によく感じることができます。
散歩をしながら深呼吸してみると木々や葉から出てくる新鮮なかおりに全身の毒素が抜け、アドレナリンが身体中に湧き上がってきます。早く目覚めこのかおりを身体全身で感じたときには「生きててよかったーっ!」ってな気持ちになってきます。
こんなふうに自然が作り出すかおりは、人間の本能を揺さぶり感情を刺激し、時には感動さえ与えてくれます。みなさんも日々の生活の中で印象にのこるかおりを見つけてみませんか?とりとめもないお話におつきあいいただきありがとうございました。
[37才おやじ]