香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2006年08月29日
アロマビズ
暑さもようやく和らいできましたが、今年の夏は「クールビズ」もすっかり定着した感がありました。暑苦しい印象はいくらか和らぎ、おしゃれにか対する関心も高まっているようです。
その余生を駆ってか「アロマビズ」なることばも生まれています。つまり「香り」を使って対人関係で好印象を演出し、気分を爽やかに保てれば仕事の能率も上がるということでしょうか。
心地よい香りは心身の癒しにつながるということは、アロマセラピー(アロマ(Aroma・芳香)とセラピー(Therapy・療法)を合わせた造語)としても、広く知られています。花や樹木の精油を使って様々な香りの効果が確認されています。例えば、ライムや、ペペーミント、ローズマリーなどの爽やかですっとする香りは気分をリフレッシュさせ、集中力を高めます。逆にローズウッドやサンダルウッド、ラベンダーなどの暖かい香りは気持ちを落ち着け、リラックス効果があります。
これらの香りの要素が使われている香水でも類似の効果が期待できるとのこと。人気の高いシトラス系のトップノートの香水には、リフレッシュさせる効果があるといいます。
今後、香りの効用に着目したビジネスマンが増えれば「クールビズ」に続いて「アロマビズ」も定着するかもしれません。
[飴作]