香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2006年12月26日
父、菓子食らふ
少子化が色々と問題視されている昨今ですが、ジュースや菓子を食べる子供や若年層の減少により、将来これらの市場が停滞、縮小して、香料の需要も減少するという不安を持っています。
そんな中、先日のとある行事で、近所の主婦の方々と一緒に雑談をする機会があり、偶然にもお菓子の話になった。
もちろん子供達は、毎日のようにお菓子を買っている。夕食の買い物の中では時折、自分と子供が一緒につまむ様にと、お徳用サイズのモノを買ったりもする。まぁ、ここまでは、ごくごく普通の話でしょう。
しかし、そのお徳用のお菓子を主に空にしてしまうのは、実はお父さんなのである。一人のお母さんが、そのような話をした時、「ウチもそうなのよ」「そう言えばウチも・・・」と皆さん口を揃えるのである。それが原因で、親子ゲンカが起こることもしばしばとか・・・。
中には、「休日の買い物で旦那が付いてくると、勝手にお菓子を取ってきてカゴに何個も入れて・・・高くついてしょうがないの。だから、出来るだけ連れて行きたくない!」という、厳しいご意見も・・・。
実は、お菓子の大口ユーザーは、お父さん達なのかも知れません。普段、家計の節約の為に頑張っているお母さんの財布のヒモを、自分のお菓子の為、いとも簡単に緩めさせるお父さん・・・父の力はやはり偉大なのです。
最近は、口臭や加齢臭etcの消臭効果を謳った商品が注目されていますが、それらとは別に、ただお父さん達が素直に「美味しい」と思える香りや風味を、これからは追求していくべきなのかも知れません。
例えば、なつかしさの中にも何処か新しさが感じられる風味・・・といったところでしょうか?それはこれからの課題のひとつとして・・・どうか主婦の皆さん、日頃は家族の為に頑張っているお父さんのストレス発散の為、休日のお菓子を快く与えてやって下さいませ。日本経済の発展の為にも、よろしくお願いします。
今年も残りわずかとなりました。どうか、よいお年をお迎え下さい。
来年も引き続き、「香り屋日記」を宜しくお願い致します。
[カオリーマン]