香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2007年01月23日

こたつでみかん

年が明けて早1ヶ月。
歳を重ねたせいか、年々季節の香りが薄れていく気がしてなりません。
年が明けるという感慨もだんだん薄れ、元旦からいつもと同じようにスーパーは営業しているし、お正月の街の香りも感じにくくなってきました。
ところで、冬の代表的な香りといえば個人的な感覚ですが「みかん」を思い浮かべます。
昔は冬の家庭での風景といえば、「こたつでみかん」が一般的でした。
(昔は・・・というフレーズが歳をとった証拠ですが・・・・実際歳とってマス!)
こたつに入って、みかんを皮を剥き、あの甘酸っぱい香りが広がる・・
そんな風景も変わりつつあります。
最近は部屋全体を温めるため、こたつを使わない家庭も多いとか。
家庭での風景も変わってきています。
(我が家ではあまり暖房も使わず、こたつを使っていますが・・・)
また、昔は(あっ、またフレーズ!)この季節、みかんを大量に食べて手のひらが黄色くなっている人も見かけました。近頃はさまざまな種類のデザートが販売されるようになったためか、そんな人は見かけませんね。
それでも「みかん」は、まだまだ冬の果物の代表としてがんばっています。
最近さまざまな機能が発見され見直されています。
それではここで受け売りのうんちくを

みかんに含まれる甘味の蔗糖、果糖、ブドウ糖、酸味であるクエン酸は疲労回復に役立つ。カロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚、粘膜を丈夫にし、風邪などの感染症の予防をする。またカロテンの一種のβクリプトキサンチンは抗酸化作用が強くがん、特に肺がんを防ぐそうです。また一日3個食べればビタミンCの所要量が摂取できるといいます。またヘスペリジンや、食物繊維も多く含むとか。

ただ有効成分は果肉よりも筋や袋に数倍も多く含まれているそうで、めんどくさがり屋の私としてはあの筋を取るのが面倒で、皮を剥いてそのまま口にほうりこんでいたのはかえって良かったんですね。ちょっと得した気分になりました。

こたつもみかんもガンバレ!

[飴作]

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