香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2007年01月30日
閑話休題
この冬は昨年末まではわりと暖かかったものの年を越してからようやく寒くなってきました。食品向け香料を製造販売している弊社では、夏はギラギラ暑く、冬はキーンと寒く、というのが商品をよくお使いいただける鍵ですので、天候不順の昨夏から今冬はいいお話が少なく思います。
ところで気温の低い寒い時、かおり(におい)を感じにくいと思ったことはありませんか? 息を吸い込むとかおりよりも冷たい空気が鼻の穴の壁一面にピシピシピシ!! と攻撃してくるのでかおりを嗅ぐのは二の次にまわされてしまうようです。そういった寒いときに暖かいものや場面に出くわしたりしたときはたまりませんね。ホクホクの焼いも、酒のかす汁(たまらんっすねー!!)。文字にしただけでもあのいいにおいをおもいださせますな。その冬のかおりのなかでボクの記憶に残っているのがスキーへ行った時に夜行バスで途中、ドライブイン松本(なつかしー)に立ち寄ったときに、山菜そば を食べたそのときのそばつゆのかおり、そこでそばをゆがいているときのかおり、当時スキーバスの休憩所といったらここといわんばかりに早朝4時頃には数十台ものバスが止まっておりそのスキーバスから出てくる排気ガスのかおり(?)、いろんなかおりがあいまって記憶の中に閉じ込められております。今や高速道路が整備されマイカーでのスキーならぬスノーボード化しておりそれだけ年月が経ってしまったのでしょうね。その記憶を最近掘り出させた話題を一つ。「私をスキーに連れてって」を製作したあのホイチョイプロダクションが久々に動き出し映画を作っているそうです。題名はなんと「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」。一世風靡したあの時代をコミカルに映画化しているそうです。その時代をリアルタイムに送った者としましてはヘタなはずなのに心がおどっております。
[38才おやじ]