香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2007年04月03日
季節の移ろい
今年の冬は例年なく暖かく、春の訪れも早いのかと思っていましたが、3月に入って寒さがやってきて、冬に逆戻りした感があります。
この原稿が掲載されるころは、春爛漫といった気候になっているでしょうか。
皆さんのお近くはいかがですか。
ところで、赤→ピンク→緑→黄→紫→茶・・・
この色の変化はなんだかわかりますか。
季節の移ろいは外の空気で感じるものでしたが、
最近はスーパーやコンビニのお菓子売り場に行けば一足早く季節を感じられるようになりました。
季節限定商品が花盛りです。
そうです。この色の移り変わりは、スーパーやコンビニの棚に並べられている商品のパッケージの色です。
年が明けると「赤」(いちご)、2月の半ばになると「ピンク」(さくら風味、桃)、4月に近づくと「緑」(抹茶)、初夏からは「黄」(マンゴーやパイナップル)、夏の中ごろには「紫」(ぶどう)、そして夏の終わりには「茶」(栗)といった具合です。
今特に目に付くのが、さくら風味と、桃風味です。
さくらはさくら餅のイメージを香り付けしたもので、飲料、ケーキ、チョコレート、キャンディー、アイスクリーム、メロンパン、なんとポテトチップまで見かけました。
桃は季節的には夏から秋なんですが、桃の開花時期とか、桃の節句をイメージしているのでしょうか。桃の商品もよく見かけます。
こうしてみると、色のイメージから季節を考えてもおもしろいものができるかもしれませんね。
スーパーやコンビに巡りも楽しいものですが、
これからいい季節になります。
やっぱり外の空気で季節を感じましょう。
[飴作]