香り屋日記

ホーム > 香り屋日記 > かおり

香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2007年04月10日

かおり

この日記は香りについて日々感じたことを、ということで書き込ませていただいておりますが、いつもたずさわっているこの「かおり」というものはなんぞ、という素朴な疑問について調べてみました。けっして「Kおりちゃん」でないことを断言しておきます。

フリー百科辞典の「Wikipedia」によると「かおり」とは「かおり、かをり 【薫り/香り】との項目で(1)におい。特に、よいにおい。で「花の―」「よい―がする」「―の高い新茶」、(2)品格。品位。「―高い文章」、(3)色つや。つややかな美しさ。「―をかしき顔ざまなり/源氏(柏木)」 と、つまり「におい」のなかでも上品、上質な部類に対して使われる言葉のようであります。

また、「におい」という言葉は「嗅覚」で「Wikipedia」では検索がかかり、「空気中の化学物質を、鼻腔の奥にある嗅細胞により神経細胞活動に変換し、嗅皮質でそれを認識すること。」と学術的に書かれておりまた、「いわゆる五感のひとつ(もっともこの五感というのは古くはアリストテレスによって記述されたものであり、現在では分類のしかたによって9~23の感覚があるともされている)。」とまで記されております。「におい」よりは「におう・嗅ぐ」という意味合いが強そうです。それにしても五感というものは2,000年以上も使われているのですね。現在なら五感ならぬ九感~二十三感といったところですか。

つまり「かおり」は自然物が発する成分をあらわし、「におい」は人間が感じる機能をあらわすと上記の項目からは考えられます。

こちら以外にもさまざまな捉え方があると思いますが、今回はこんなところで。

ちなみに「香料」という言葉を検索(同)してみました。

香料(こうりょう)とは、(1)「様々な製品に香りもしくは香味をつけるために添加されるもののことである。古くから東西交易の主役であり、香辛料、薫香料、化粧料に大別される。」と(2)「仏式の弔事において死者に供える金銭。香典。」を意味するものだそうです。う~ん、深い。

[38才おやじ]

PageTop