香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2007年06月05日
「ばばあ」発見!
今年の2月、京都府久美浜町へカニを食べに行った時のこと・・
地元をうろうろしていると一軒の魚屋さんを見つけました。
そこにはなんと写真のような奇妙な魚が売っていました。
体長は80センチくらいはあったと思います。
“おばけなまず”のような感じで大きく、グロテスクなのでさすがに買う気には
なりませんでした。
箱には「ばばあ」と書いてあり、高価な値札が付いていたように思います。
気になったので調べてみました。
本名は、「タナカゲンゲ」。島根県以北の日本海、オホーツク海に棲息している魚だ
そうです。鳥取県では、このタナカゲンゲを鍋にした「ばばあ鍋」が郷土料理だと
聞きました。
昔は見かけも悪く、表面のぬめりは、かなり臭く、漁師しか食べなかったそうですが、
最近では皮にコラーゲンがたっぷりと含まれていて、人気が出てきたらしい。
ただ、数少ない為、あまり市場には出回らないので、特に鍋の季節には高騰するとか・・
稀少な魚なら、あのとき買って食べておけば良かった・・と後悔しています。
[ウ~ロン]