香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2007年10月30日
「香り」と時代
秋の新製品がほぼ出揃いました。
この秋は「香り」を前面に出した商品が目につきます。
これまでは機能を謳った商品が目立っていましたが、ここに来て目には見えない「香り」を謳った商品が多く発売されました。我々「香り」を扱うものにとってはうれしい傾向です。
あるメーカーのガムがきっかけといわれていますが、一時的なブームで終わらず、長く続いて欲しいものです。
景気が多少なりとも上向いてきたこともあってか、機能一辺倒より「気分」的なことにも関心が向けられる余裕が生まれてきたのかもしれません。
そういえばバブル華やかなりし頃、「気分」をテーマに企画提案をしたことを思い出しました。当時の提案書には、「快適な気分を求めて ~身の回りの消費に一通り満足した消費者は、本質的なものよりもさらに「気分」を充足させてくれるものを求めています。~」などとあります。今から考えるとホントにこんな時代があったのかなという感じですが・・・。
このときも「香り」グッズが数多く発売されたのを覚えています。
時代は繰り返すといいますが、景気回復は、本物かもしれませんね。
[飴作]