香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年03月18日
春色
ひところの寒さも緩んできました。
桜の開花予想は?今年は特によく新聞などで話題になっているようです。
春の新製品は、季節よりも一足早く、ほぼ出揃い、華やいだ雰囲気になっています。季節によって色々な色が登場します。
ここのところよく目に付くのは、いちご、桃、桜の赤やピンク系統で、春爛漫といった風情です。
いちごは単なるいちご風味にとどまらず、よりこだわった今話題の新品種「とちおとめ」、「あまおう」といった品種限定の味作りがなされています。我々香料メーカーとしてもそれらに対応して、香り作りを行なっています。興味のある方は御一報ください。
桃はイメージとしては生果が出回る夏から初秋にかけてですが、ここ数年この時期に、桃の節句、桃の開花とあわせて発売されることが多いようです。これもまたピンクのイメージで春らしい雰囲気があるのかもしれません。
また桜風味も多く見かけられるようになりました。もともとは桜餅の香り(桜の葉)からきていますが、和菓子系だけでなく、チョコレートや、焼き菓子的なもの、プリン、アイスクリームまで幅広く取り入れられるようになりました。それなりに雰囲気がありおいしく食べられます。
この後は、新緑の季節。新茶の季節ということで、お菓子の業界では緑色の、抹茶系の新製品が多く発売されます。抹茶風味ここ数年特に人気が高く、アイスクリームではバニラ、チョコレートについで3番目に人気のフレーバーとなってるとのことです。
さて次はどんな色が登場するのか
新しい色を求めてスーパー、コンビにめぐりに出かけてきます。
[飴作]