香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2008年03月25日

2008年春

3月に入り10日ごろから急に暖かくなり、ようやく春本番に入った感がします。とはいってもつい最近まで寒い日が続いてました。特に小生の住む地域は久しぶりによく雪が降りました。3月に入ってからも家を出るときには毎朝しぐれており出社するのが億劫でした。「今日天気悪いし休みますぅ」と言おうものなら「大阪(会社所在地)はええ天気やでぇ」と返される始末(笑)。
毎月某地方へ出張に行くのですが、そこで小高い丘の斜面一面に菜の花がびっしり咲いているそんな場所があります。菜の花と言うと小生の住む近所でも春先から咲いて堤防一面まっ黄色になる場所があるのですがなんとその出張先では1月出張時にすでに黄色く咲いているのです。その頃はまだ寒いじゃないですか。香りは寒いのでほとんどしないのですが季節感覚がマヒしてしまいます。そこを通るたびにそんな話を同行していただいている代理店担当者にすると「お前には似合わん」「花が枯れてしまう」などと言われる始末。どうやら花とは対極にいる存在らしいです。
 こよみで啓蟄(けいちつ 3月6日頃)をすぎ「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」(暦便覧)というまさにこの言葉通りの風景が人間社会にも出てきたようです。公園には家族連れや観光と思しき方々、草花にもそんな風景が。玄関をあけるとキンモクセイの香りがどこからかしてくる、そんな生活の一コマをまた迎えることができました。えっ、そんな言葉似合わねーって?失礼しました。

[39才おやじ]

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