香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年04月29日
味覚の行方15
「味覚の行方13」で、料理を食べる順番による性格判断を体系化できるのではないかと書きましたが、先日家族で食事をとっているときに自分の食事の順番が変化していることに気づきました。
子供たちが好きなハンバーグを最後に残しているのを見て、自分が子供の頃に親父から「好きなものを最後に残して、嫌なものから手をつけていくタイプやな」といわれていたことを思い出し、自分の子供もおんなじことをしてるんやなと興味深く思いました。しかし、子供から「おとうは好きなもんから食べるんやなあ」と言われたときに、自分の食べる順番が変化していることに気づきました。この変化に自分では気づいていませんでした。 いったいいつから食べる順番が変わってしまったのか、まったくわからない。
食事による順番で性格が判断できるなら、私の性格は子供の時とは変化していることになる。ということは、以前は嫌いなものから手をつけていたが、今はやりたくない、嫌なものは後回しで好きなものから手をつけるという性格に変わってしまったのか。自分の性格について見つめさせてくれた食事でした。
年をとるということは嫌なものに挑む闘争心を低下させ、性格を変えてしまうのだろうか。このことを頭で意識しておかないと、このまま老化に包み込まれてしまう恐怖さえ感じました。
[やっとかめ]