香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年05月13日
フィッシングショーOSAKA 2008 その2
前回前置きが長くなり過ぎて、本題に入る前に終わってしまったので、
今回は前置き無しでいきなり本題に入りたいと思います。
「匂い、いやどっちかと言うと臭いに関する面白い物が展示されてた」
ということでしたが、その臭いに関する面白い物とは臭い付きワームと
いう物でした。
ワームとは合成樹脂やラバーで出来たルアー(疑似餌)で、もともとは
語源である蠕虫(ミミズ、さなだ虫、ヒル等)を模した形が主でしたが、
今では様々な形態の物が有り、昆虫や子魚、ウルトラマンの形をした物
まで有ります。また環境対策で材質が自然分解される物も出回ってます。
魚の嗅覚については未だ解明されていない部分が多いんですが、今迄に
様々な実験や実釣が、多くの企業や各釣り人によっても行われています。
私もその中の1人で、エサの臭いを増強する為にいろいろと試行錯誤し
た経験が有ります。
そのブースでは現物が置いてあったので、その臭いを嗅いでみました。
確かに魚の好む虫っぽい臭いはしますが少し弱いような・・・どちらか
と言えば集魚効果より、疑似餌なのでエサを喰えてからの違和感を軽減
する効果の方が有るのでは?と感じました。
また水槽の中に水流を起こし、その中にこのワームを入れてましたが、
かなり激しい動きをしていたので、臭いよりその動きの方が魚には良い
アピールになってるのでは?と思いました。
若者のルアーブームが下火になったとはいえ、そのブースは多くの人で
賑わってました。
おそらくこれからも魚の嗅覚に訴えるような商品は出てくると思います。
また面白い物が有れば紹介させてもらいます。
[船長]