香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年05月06日
低カロリー食品の準主役
4月よりメタボ健診制度が導入され、40歳から74歳の方を対象に義務づけされました。
内容については色々賛否両論あるようですが・・・それはさておき、
特に最近のCVSやスーパーでも、様々なジャンルの菓子や飲料において低カロリー化した商品を目にする事が多くなりました。
糖分や脂肪分を0にしたものから、数十%カットしたものまで様々あります。
「美味しいものはカロリーが高い」とよく言われますが、反対に「カロリーを少なくする」というのは、
本来の旨味成分を減らすという事にもなり、一般的には「美味しくないモノ」になるケースが多いようです。
いくらカロリーが低くても、美味しく無ければやはり二度と食べたくはありませんよね。
しかし、最近では優れた低カロリー原料の開発や食品メーカーの技術により、段々とそれが一般論で無くなりつつあるようです。
香料においても、基本は素材の味との共存(乳製品や卵、果汁、小麦粉、糖や油脂・・・etc)ですが、
それらが使用されない、もしくは極端に配合量を制限したような低カロリー食品においては特に、
「香料によって、よりリアルで美味しい風味の再現」という大役を担う事になります。
それゆえ、さらなる高レベルな香料を開発・提供し、誰もが満足して食べ続けられる低カロリー食品の大脇役でありたいと思います。
一過性のブームで終わらないように・・・そう言えば、何とかブートキャンプとか言うDVD、何処に置いたっけ??(笑)
[カオリーマン]