香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年08月05日
決め手
歯磨き粉って何で『粉』という字なんでしょう。そうです、私の幼少の頃はたしかに『こな』が主流だったんです。ですが、例にもれず子供用の甘く、バナナの香りがするものが出回ってきた時代でもあり、親におねだりをよくした記憶があります。
さて現在、私の娘の周りをみてみますとありますあります、バニラの香りがするティッシュ、苺の香りのシール、色えんぴつ、ぬり絵etc、などと様々なグッズに香りが付けられており、子供は選んで買っております。先日も、花火を買いに娘を連れて行った時ですが、
十数種類の花火パックが置いてあり選びかねていると私の一言で迷いは解消しました。
私『この花火、チョコレートと苺の香りするって書いてあるでぇ。』、娘『うち、これにするわ。』即決です。
また、子供のものだけではありません。先日、ドラッグストアでシャンプー、コンディショナーの特売があり数種類づつ買いだめしたときの話ですが、買い物を済ませ家に帰ると早速娘がこれらの商品の香りを嗅ぎ一言。『うち、これにするわ』。そうです子供にとっては成分、機能などはお構いなしでシャンプー、コンディショナーは何でも一緒なのです。
唯一、の判断材料は香りなんです。いざ我々、大人の場合でも広い意味でひとつの特徴や、この香りが好きということで商品を選ぶことがありませんか?少なくとも私にはそういう経験がありますので、香りひとつとっても、すごく重要なポイントであると子供の一連の行動をみているとつくづく感じておりますが、みなさんもそう思いませんか?
[香好娘の父]