香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2008年12月30日
あいかの香り
先日、「あいかの香り」というりんごのケースが届いた。
箱を開けると大きなりんごがいっぱい並んでいた。
りんご1個の重さを計ってみると、なんと500gもある大きなものばかりだった。
あまり聞いたことがない品種だったので、調べてみると、
「ふじ」(種子親)と「つがる」(花粉親)の交配種のりんごだそうで、平成13年に
新種登録された注目のりんごだそうです。
さっそく食べてみると、蜜が霜降り状に入り甘味が非常に強く、とてもジューシーで、
今まで食べたりんごの中では一番甘くておいしく感じました。
品種の特徴を調べてみると、果肉は黄白色、蜜は霜降り状に入り多い。糖度は平均14~16%なので甘い。酸度は0.25%程度なので、酸味は少なく感じられる。硬度は12~13ポンド程度なのでサクサクした歯触り。果汁が多く、芳香があり、食味はとてもさわやか。紅玉のように果肉が軟化(ボケ)することなく、日持ちも良好(常温で約2週間、冷蔵で2カ月)
となっています。
ただ、あまり関西の市場には出回ってないようなので、見掛けた時は是非、買って食べて
見て下さい。
今年も「香り屋日記」をご愛読、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
[ウ~ロン]