香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2009年04月28日
新緑の候
ついこの前まで、「桜開花しました!」「満開です!」と言っていたと思ったら、あっという間に新緑の季節となりました。
世の中は、100年に一度の経済危機、不況!などと明るい話題はあまりありませんが、自然の営みは変わることなく、めぐってきます。
緑が芽吹くこの季節は、一年のうちでも心浮き立つ、初々しい気分になります。街には真新しい制服を着た学生、ピカピカのスーツを着た新入社員が目立ち、新しい息吹を感じるのもこの頃です。
緑といえば、この時期、新茶が出始めるのを見越してか、菓子、デザート、冷菓など抹茶風味の商品が一斉に出回ります。新緑の緑とちょうど重なり新鮮な気分にさせてくれます。
この抹茶の香りは人気のフレーバーアイテムとなっており、アイスクリームでは「バニラ」、「チョコレート」に続いて第3位の定番アイテムなっており、人気の高さがうかがえます。
スーパーやコンビニをのぞいてみると、抹茶のケーキ、プリン、キャンディー、メロンパン、ドーナツ、アイスクリーム、シュークリームなどなど数えきれないほど多くの商品が並んでいました。
日本人とは切っても切れない風味なのかもしれませんね。
今は、緑色いっぱいですが、これから暑い夏に向かってどんな色になっていくのでしょうか。
[飴作]