香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2009年08月11日
多伎いちじく
先日、島根県に住む知り合いと話をしていて、たまたまいちじくの話になった。
なんとなく話が合わない・・・
いちじくのお尻(?)は、星型だと言う。
私の知るいちじくのお尻は丸かったはず。
話しながら色々調べてみると、私の知っているいちじくは、「桝井ドーフィン」と
言う品種のいちじくで、日本国内の8割くらいがこの品種だそうです。
彼の言ういちじくは、「蓬莱柿(ほうらいし)」と言う品種で、370年ほど前に
中国から伝わったといわれる品種で、日本に定着して長いため「在来種」になっていて
甘み、酸味ともに濃厚なんだそうです。お尻の形が違うからか、割れやすいので、市場に
出回るのが少ないとか・・
そのなかでも島根県の多伎町で採れる蓬莱柿は、「多伎いちじく」と呼ばれ、蓬莱柿の
中でも最高級のいちじくで、特に甘みが強いらしい。
ちょうど今の時期が旬らしいが、いまのところまだお目にかかっていない・・・
いちじくに含まれるぶどう糖や果糖は、即、脳へのエネルギーに変換されるため、
「知恵の木」とも呼ばれているほどのすぐれものです。
是非、多伎いちじくを食べてこの夏を乗り切りたいものです。
[ウ~ロン]