香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2009年11月03日
秋
こないだ昼に、ある港に出かけたところ、何人かの釣り人が糸を垂らしていました。
何が釣れるんだろうと見ていたところ、アジが釣れているようでした。
それが、みんなボンボン釣れていて、凄い面白い位に釣れていました。秋のため、魚も冬に備えているのかわかりませんが、海釣りをあまりしたこともない自分でも、たくさん釣れるのではないかと思うくらいでした。
そこで、これは試すしかないと思い、近くにあった釣具店で道具を買い、もとの場所へ早速戻りました。ところが、買ってきた餌が冷凍されているので、なかなか海に餌を入れ、魚を集めることができません。
その上、魚も巡回してこの場所に数が居ないのか、先ほど釣れていた大きなアジとは比べ物にならない位の小さいアジが、ポツンポツンと釣れる程度でした。また、魚の釣れる時間帯を、地元の人は知っているのか人もまばらです。ほんの1時間、釣り道具を買いに行っただけで、こんなにも状況が変わるのかという感じです。先ほどみんなが、ボンボン連れていたのがまるで嘘のようでした。
さすがに釣れないので諦めて、他に出かけることにしました。
そして夕方、魚の餌が残っていた事もあり、再度、アジ釣りにチャレンジです。餌は昼とは違い解凍され、大変使い易い状態です。早速海に糸を垂らすと、竿に手ごたえが・・・引きに合わせ糸を巻いて行くと、釣れましたアジが、その上、昼にたくさんの人たちが釣っていたアジと同じ大きさです。今がチャンスとばかりに、どんどん餌を海にうちました。すると糸を垂らす都度に魚が釣れて来ます。自分も始めての経験です。魚は朝早くか、夕方が良く釣れると言います。また、餌も昼とは違い解凍され、車に入れっぱなしにしていたせいか、なんとも表現しにくい香りです。もしかしたら、車内の高温で少し餌も傷んでいたのかもしれません。ただ、アジにとっては良い香りだったのか、夕方という条件もあり、１時間で40匹も釣ることができました。
本当に初めての経験で凄い楽しい時間でした。今回の餌の香りを常に表現できれば、また、大漁なんてこともあるのかなと思う釣り経験でした。
もちろん、釣ったアジは、おいしく感謝していただきました。
[カブクワ]