香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2011年03月01日
味覚の行方24
今冬なので熊は冬眠に入っていますが、去年の秋などには人里によく現れ、よくニュースに取り上げられていました。そこではじめて知ったのですが、熊の好物はどんぐりだということでした。山にドングリが少ないので、人里に食べ物を求めて現れたとの事。あの大きな熊があんな小さなドングリが好物だとは予想外でした。北海道の熊が川で鮭を取って食べているシーンが強烈なので想像もできませんでした。しかし、以前味覚の行方で「人間の本能的食物が木の実である。」と結論付けたことを考えれば、熊の好物がドングリだとしても大して驚くべきことではありませんでした。
熊が食の窮地に陥ったがために私が熊の好物=本能的食物を知ったということは、人間が食の窮地に陥った時どんなものを捜し求めさまよっているかのTVニュースを見れば、私が結論づけた「人間の本能的食物が木の実である。」ということが、はっきりわかると思います。
[やっとかめ]