香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2011年03月08日
通勤電車
朝の通勤電車で、同じ車両でよく偶然出会う父娘がいる。娘さんは小学校1,2年生ぐらいでしょうか?父親と静かに手を繋ぎ座っており、その娘のさらに隣には友達らしき子が座っている。
途中、電車が大きな乗換駅で父親だけが降りるのだが、同時に多くの人がどっとその車両に乗り込んでくる。すると、残された子供達がすかさず席を立ちあがって席を空け、反対側のドア付近まで2人手を繋いで足早に移動、その後は満員となった車内の端っこでじっと静かに立って過ごす。
自分達でそうする事を決めたのか、ご両親や学校の先生からの教えでやっているのかは分からないが、見かける度に「こんな小さな子が・・・えらいなぁ」と感心して笑みがこみ上げてくる。無機質な通勤電車の中で、ほのぼのとした良い気持ちにさせてくれる光景です。
残念ながら、昨今の電車内でのマナーの低下は、皆さんも肌に感じている事だと思います。
大人でありながら、公共の場でのマナーや気配りが出来なくなっている情景を多く目にしてしまうのが残念ですよね。私自身も、少し気を付ければできる些細な事が、いつの間にか当たり前にできなくなっている一人だと、この子供達に改めて再認識させられました。
この先、香料会社で働く大人として出来る事は、このような子らが「このお菓子すごく美味しいね」と喜んでもらえるフレーバーの提供です。今日も頑張るか~!
[カオリーマン]