香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2012年01月10日
“いま” を大切に
あたらしい年をむかえました。
昨年は、地球が持つ自然の力がどれだけ図りしえないものか、そのことに対して人間という生き物がいかに儚いものかということを改めて考えさせられた年でもありました。
震災後、宮城県のある街を訪ねて「ここには、人々が住んでて街があったんですよ」と言われたんですが、がれきを取り払った家々の基礎しか残っていないところで想像するには容易ではありませんでした。
震災で被害を受け、再開したたお店のご夫婦は「さんざん泣きました。なみだが涸れるくらい。でも、支援していただいた方々のおかげでまたやり直します」と支援に訪れた私たちが逆に勇気つけられました。
時間は黙っていても過ぎていきます。被害を受けられた地域ではまだまだ不自由な生活を強いられておられます。そういった方々がおられるのだということを忘れることなく一日一日を、過ごすのではなく、精一杯生きていきたいと思います。
[39才改め40才おやじ]