香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2012年02月14日

味覚の行方 25

やっとかめです。やっとかめの味覚の行方も今回で25回目なのですが、あまりにやっとかめなので前回の味覚の行方がなんであったかも忘れてしまいました。
人間の本能的食べ物が木の実であるということを結論づけたことは、やっとかめにこの原稿を書いていても覚えております。
本能的食べ物ですから、肉食動物が肉を食べ続け、草食動物が草を食べ続けるように、人間が木の実を毎日食べ続けても飽きることはないでしょう。
本能的食物を食していないがために、人間は毎日いろいろなメニューを考え、何とか飽きないようにもちこたえているだけのことです。前回とかぶらないもので「今日はどんな献立にしたらいいのかしら?」と頭を悩ませるのは、本能的食物を食していないからです。
 草食動物が毎日飽きることなく食べるように、人間も本来の本能的食物を食すれば別に毎日同じものでもいいわけで、違うものを必死になって考えなくてもよいわけです。
しかし、人間はあらゆるものに関して新しいものを追い求め、創り出していくという性質持っているがために、本能的食物に気づきにくくなってしまっているのです。

次回へ続く

[やっとかめ]

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