香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2012年05月29日
いろいろな匂いが少しずつ
ようやく全国に春が行きわたりつつ。
寒い時期は気温が低いのはともかく、外の景色の色もモノトーンのイメージがあり、匂いにおいては寒さであまり感じませんでした。
震災の被害を受けた方々のなかには「昨年は、春になったことすらも気づかなかった」と言われた。それだけ想像すらしなかった新たな現実を目の当たりにしたから。
幾重にも重なる廃材などのがれきも少しずつ処理はされているが。
そのがれきの中から草木が生えていた。そしてみちばたには菜花が咲いている。花のにおいも少しだけどする。そんな花々のにおいで少しでも現地で暮らしておられる人々の気持ちを安らげることができれば。
[43才おやじ]