香り屋日記

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香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。

2013年10月01日

木の匂い2

またしてもギターを買ってしまいました。嫁さんからすれば弦が張ってある楽器はどれも同じに見えるようで、「なんでいっぱいあるのにまだ買うねん!」と言われました。確かにその通り。なので「子供(先日第一子が誕生しました)と同い年のギターとして一緒に成長していったら素敵やろ、ギターは弾きこむことによって音の鳴りが良くなるねん、大きくなった頃に子供にあげる」と素敵な理由をつけて納得させました。あげませんが。
今回買ったギターはカナダ産のガットギターで、そのブランドは寿命によって自然に倒れた木のみを使用するといったポリシーを持った会社だそうです。カナダの木を使用しているということで甘いメープルのような匂いを想像していたのですが、実際はタバコのヤニのような、何かが焦げたような苦い香りのなかにほのかに甘味があるといった感じで、あまりいい匂いではありませんでした。むかし友人から、このギターの上位ブランドに位置するギターを借りたことがあったのですが、当時は友人のヘビースモーカー故のタバコの匂いが移ったものだと思っていました。ギターは音色や形だけでなく匂いもキャラクターがあります。ますます好きになりそうです。

[たいち]

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