香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2015年01月27日
たまには
昨年の話になってしまいますが、我が家では12月にイベントが集中しています。
クリスマスに忘年会、年末年始、それに加えて私の誕生日と嫁さんの誕生日、さらに結婚記念日までもが師走に大集合しています。そのためおいしいものを食べる機会がたくさんあります(そして必ず七草粥の頃にお腹を壊すのですが...)。2014年の師走は、なんとフランス料理を頂く機会がありました。それも、牛丼(並)で換算したら一体何日分食べられるんや!?というぐらいのなかなか良いお値段のお店です。僕の好きな偉人はこう言いました。「たまには贅沢なものを食べなさい。安いものばかり食べていると感性が鈍って、物事を『良い』『悪い』ではなく『高い』『安い』でしか判断できなくなりますよ。」と。庶民の私にはなかなかキツイお言葉。しかし、実際料理を口にすると、食材には一体なにが使われているんやろう?どんなタイミングで思いついたんやろう?どれだけ試行錯誤したんやろう?シェフは修行中、師匠にどれだけシバかれたんやろう?などなど、美味しすぎて一皿の背景にいろんなことを想像してしまいます。とは言っても、私は牛丼チェーンを愛していますし、1000円以下で食べられるラーメンやカレーも奥深いものです。ですから「たまには」です。今年は、たまには良いものを食べて、たまには良いものを着て、たまには良いものを見る、これでいこうと思います。世の中まだまだ不景気で、私の小遣いも、世の男性サラリーマンの平均小遣い額を大きく下回っているのが現状ではございますが、そこは工夫してなんとかがんばっていきたい所存で御座います。それでは本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
[たいち]