香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2016年09月27日
香りがないと
最近シャンプーを新しくしました。
ドラッグストアに行きましたが、種類が多すぎて何が違うのかよく分からない...目をチカチカさせながらも色々見ていると、ノンシリコン・植物由来などいわゆる髪・地肌に優しいものが多く出ているようです。合成○○不使用!とかもあったのですが、さすがにシャンプーなので香料はちゃんと入っていました。香りも選ぶひとつの基準になりますしね。
食べ物などでもそうですが、合成と付くものや聞きなれない○○剤といった添加物はあまりいい印象を持たれていないように思います。確かに、どぎつい人工的な色をした海外のお菓子は見るからに体にいいと思えないですし、聞きなれない名前のものは、それが何のために入っているのかよく分からない、みたいな感覚的なところもあるのかもしれません。
でも、香料も添加物のひとつではありますが、当然安全性が認められた原料で作られていますし、弊社橋本工場はFSSC22000の認証を受け、マネジメントシステムに基づいた安全な製品作りが日々行われています。
私も今までは、原材料名の欄に聞きなれない名前を見つけると、これは...何...となっていましたが、安全に作っている側からしたらちょっと切ないよなぁと、この会社に入ってから分かるようになった気がします。
昔観ていたバラエティ番組で、女子シンクロの恰好をした芸人ペアが目をつぶり・鼻栓をした状態で同じものを一口食べ、シンクロしたら(2人とも正解したら)セーフ・どちらか一方でも外したら床板がパカッと外れ、下の氷水のプールにボチャーン!というコーナーをやっていました。食感で何となく想像つくやろー!なんて言いながら笑って観ていましたが、ボチャーン!が続出だったことを考えると、やはり香りは商品の魅力を引き出すのに重要な役割を果たしているということですよね。
新しいシャンプーはというと、香りも含めてなかなかいい感じです。が、油断して手入れをサボったら、次の日パサパサになってしまいました...
ちょっと高いのを頑張って買ったので、飲んで帰ってぐだぐだしたくてもドライヤーはちゃんとやろうと思います...
[もっく]