香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2018年07月31日
街の香り
いろいろな街には、その国の文化を象徴するいろいろな香りがあります。お隣の韓国は空港に入った途端にニンニクとキムチの香りを、中国は町全体に漢方薬特に八角の香りを、フランスでは飛行の中から香水の香りを、イタリアでは空腹時には堪らないにんにくをオリーブオイルで炒めた香りを強く感じました。
今回ハワイの街を香りを楽しみに散策しました。やはり、海辺の香りに注目してスニッフィング(犬のようにくんくんと匂うこと)してみると、2種類の香りを強く感じました。一つはココナッツの香りで、二つ目は強烈なマリーンノートです。両方とも日焼け止めから由来する匂いで、前者は40年以上前からある"コパ・・・"という製品の典型的な香り、後者は5年ほど前から流行りだしたマリーンやオゾンを感じさせる香りです。しかしながら、2020年から珊瑚の保護のために、現在の日焼け止めの使用が禁止になります。それによって街の香りがどのように変わっていくのか?また、散策してみたいと思っています。
冬将軍