香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2019年08月27日
日と陽
梅雨が終わって、より一層暑い日が続くこの頃ですが、皆さん夏を感じるのはどんな時でしょうか。
蝉などの虫の音や冷やし中華はじめましたなど、様々あるかと思いますが、私は陽の出ている時間が長くなると、夏がきたなと思います。
そんなことを思った際にふと「ひが長くなる」の「ひ」は、「日」と「陽」のどちらなのか気になりました。ちなみにスマホの変換では両方出てきました。
調べてみると、「日が長くなる」が正解ではあるけれども、広い意味ではどちらでも良いそうです。「陽」は「太陽」を、「日」は「1日24時間」を表し、今回長くなっているのは太陽自体ではなく、時間のため「日」が正しいということのようです。
私のイメージとしては、「 陽が長くなる」は、夕陽が差し込み、長い影ができる様子が写実的に表現されるように感じ、「日が長くなる」は、時間的に明るい時間(太陽の出ている時間)が1日の中で長いといったように感じます。
仕事終わりの帰路にて、まだ明るいと「日が長くなったなぁ」と感じますが、
そういえば小学生の頃を思い返してみると、夕暮れ時に自身にくっついた長い影に「陽が長い」と思ったものでした。
なんだか感慨深いものがありましたが、ふと気になったことを調べてみるのも良いなと思いました。
皆さんはどちらの「ひ」を思い浮かべますか。夕焼けを見ながらたまにはこんなことを考えてみるのも良いかもしれません。
なつ