香料屋さんが綴る、「香り屋日記」香りに関わる富士香料化工のスタッフが、日々感じた事を連載していきます。
2021年12月07日
水族館
先日、幼い頃に行ったきりだった水族館に行った。水族館へのイメージが薄暗く、歩き回っていると時折見えてくる非常灯のぼんやりとした明かりと、少しの磯臭さだったのだがだいぶ覆された。
入る前から長蛇の列、前にも後ろにも人人人、という感じで若干うんざりしながらなんとか入場し、水面からひょっこり顔を出すアザラシだったりイルカだったりを見たいが、黒山の人だかりをすり抜けてようやく水槽の前に向かうことができるなど大変な盛況だった。
そこを抜け出して奥に行くと展示の水深が深くなっていくようで、人だかりも徐々に減っていき、行けば行くほど知っている感じの水族館になっていった。
さらに進んでいくと目玉として水深9m程もある巨大水槽があり、その周りを歩き回っていたら水槽を眺めながら休める場所を見つけた。遠くで人が話す声や歩く音を聞き流しながら、魚の群れが形を変える姿や大きなサメがゆったりと泳ぎ回る姿をただただ見たり、光の屈折で目が変な感じになるのが面白いなと思ったりしていたら1時間程経っていた。
またまた進んでいくと急に開けたところに出た。同時に強烈な獣臭と磯の臭いが合わせて襲ってきて、辺りを見回したらペンギンの群れがいた。柵が胸下までしかなく柵の中に水辺があったり、その展示の目の前に触れる水槽があったりして強烈な磯の臭いはここからなのかと思った。同時にペンギンは結構獣臭いのだなと思っていた。
突発的に行きたくなって、急遽行った水族館だったがかなり良かった。巨大水槽の前での魚の群れを眺める時間は焚き火などを延々と眺めているようでとてもリラックスできた。機会があればまた行きたいと思う。
3A